股関節が痛い!そんな時には、整形外科を受診することが一般的だと思います。
そして、レントゲンを撮り、その画像を見ながら、医師から・・・

「股関節の被りが浅いですね。」「股関節の隙間が狭くなってます。これが痛みの原因です。」「この痛みを解決するには手術しかない。」
などと、言われたことはありませんか?



股関節の痛みは、確かになんとかしたい。だけど、手術以外の解決法は本当にないのかしら・・・



結論からお話しすると、手術以外の解決法はあります。
- 股関節の被りが浅い状態を深くしたり、変形している股関節を元の形にすることは保存施術ではできません。そのようなことをご希望の場合は外科的な処置が必要です。
下の図を見てください。
この図は、世界の最先端である、股関節痛および膝関節痛の最新のガイドラインです。


- 股関節専門リ・スマイルは、手術を否定しているわけではありません。個々の状態や状況、ご希望に応じた選択肢があるということです。
この図ですが、三角形の底辺が優先順位の高いアプローチになっています。
1st-line(運動、教育)は、まずは運動と股関節に対する正しい知識を得ることなどを実践しましょうということです。
2nd-line(受動的治療、薬物療法)は、私が行っている専門家による専門的保存施術を受ける、それに加えて上手にお薬を活用しましょうということです。
- ただし、お薬の活用のみでは症状を抑えるのみであり、根本改善にはならないので要注意です。
- 専門家→経験豊富な理学療法士
3rd-line(手術)では1st、2ndを行なったけれども思わしくない場合に最終手段として手術を考えましょうということです。
ただし、臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)や変形性股関節症の方の場合、その病気のメカニズム的に股関節周りの筋肉を酷使してきた経過・歴史があるため、まずは運動よりも、酷使され疲れきったそして硬まったあるいは痛みを伴っている筋肉・筋膜・神経をほぐし、運動や筋力トレーニングができる状態に整えていくことの方が優先順位が高いのです。
これは骨切り術や人工股関節全置換術をお受けになられた場合も同じです。
なぜなら、手術によって関節のトラブルが解決しても、筋肉や筋膜・神経のトラブルは別の話になるからです。
- ここを混同している場合が多いので注意が必要です。
ですので、保存・温存をしたい方、各種手術をお受けになられた方、どちらの場合もまずは専門家による専門的保存施術をお受けになられるのが初めのアプローチとしてはとても大切なのです。



難しいお話をしましたが、簡単に言うと、当院では専門家(理学療法士)による専門的保存施術、運動、そして股関節に関する正しい知識を得ていただくことに力を入れています。それらに、栄養に関することも加えています。



